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北小路 肉丸の自分史・・つまり「肉丸史」

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第30話  少年C

「誰か大人を呼んできて!!」

一番出入り口側にいたボクに向かって叫び声が聞こえました。

ボクはすぐに走って、大家さんの家に飛び込みました。

「か・・かじ・・もえてる」

大家さんが確認のため表に出た頃には、納屋の方向から黒い煙が上がっていました。

すぐに消防に電話をしましたが、大家さんもあわてています。

「ば・・ばしょ?・・、〇〇幼稚園の近くで・・・」

などと説明していました。

すぐに多くの消防車が到着し消火活動も行われましたが、木造でワラが一杯の納屋は、あっという間に燃えて無くなってしまいました・・・。


問題は火事だけではありませんでした。

場所を説明するときに近所の幼稚園の名前を出したため、幼稚園が火事になったと思われたみたいです。

空には取材ヘリも飛び、テレビや新聞社が取材に来ていました。


翌日の新聞には、「子供の火遊び」という見出しで、火事の顛末が書かれていました。

そこには、ロウソクを持ってきたA君、火をつけたB君、とともにボクのことが書かれていました。

「すぐにC君(6)が知らせたが、火の回りが早く全焼した」と・・・。

6歳にして新聞にC君として名前が書かれました・・・。

犬がどうしたか、などと言うことは考える余裕もありませんでした。

納屋は父が建て替えましたが、農機具などは使えなくなりました。

A君もB君もD君も親にはかなり叱られたそうですが、C君(ボク)は叱られませんでした。

また大家さんもボクのことは叱りませんでした。

この辺りは急速に宅地化していましたから、田んぼをやめて畑作に専念するつもりだったとのことでした。
(後にその畑もボクが破壊するのだが・・・)

ただ、お巡りさんには怒られました・・。

警察の記録には「白バイ作戦」のことが残っていたみたいです。

「今回の事件も「記録」に残るから、大きくなって「犯罪者」になったら、この記録が出てくるよ!」

ウソか本当か分かりませんが、白バイ事件のことがバレているのですから、お巡りさんの言葉を信じるしかありません。

「犯罪者」の意味が何となくしか分からなかったのですが、この後、すぐに「大きくなって犯罪者にでもなったら・・」という言葉を聞くことになります。
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