FC2ブログ

2904

北小路 肉丸の自分史・・つまり「肉丸史」

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

第39話 将来の大物

両頬を真っ赤にしていても、ボクは元気です。

当然、次の日も元気に学校に行きました。

ユタカくんとも仲良くなっていますし、クラスにユタカくんの失敗を笑う子もいません。

ヨシミちゃんともリカコちゃんとも仲が良いです。

カズオくんとは、効きすぎた「魔法のことば」について考え、もう少し「効果の低い呪文」を探しています。

担任の先生とも、何も変わらず、イタズラもしますし、叱られもします。
(さすがにその後ビンタされることは無かったが・・)

若いきれいな女の先生ですから、イタズラすることも叱られることも、ボクにとっては楽しいことだったのです。



数年後、その先生が転勤することになりました。

先生の転勤などは日常的なことですが、親たちが先生とのレクレーションを企画してくれました。

ボクは3年生になり、みんなもクラスがバラバラになっていたのですが、その日だけ1年生のクラスが復活したのです。

ゲームやみんなでお弁当を食べ、とても楽しく過ごした1日でした。

今思えば、そのようなことをしてもらえる先生というのも素晴らしいことで、人間性も良い先生でした。


その日、先生が母親に言ったことを後で聞きました。

先生は当然ながら、少年Cというボクの過去も知っていましたし、かなりの「問題児」だと想像していたみたいです(笑)

だから、入学早々からボクに対し「力を入れていた」みたいです(笑)

「良くも悪くも、将来は大物になりそうですが、できれば良い方の大物になってほしいです」

先生が最後に母に言った言葉です(笑)

母は、「同じ言葉を警察や消防で言われました」・・・と答えたそうです(笑)


残念ながら、良い方にも悪い方にも大物になりませんでしたが・・。

まぁ、体だけ大物になりました・・・。



第2章 少年C 完

スポンサーサイト

PageTop

第38話 ビンタ2

やってきたのは、校長先生と担任の先生の他2~3人の先生方でした・・・。

ボクは2階にある自分の部屋へ行くように言われましたが、それは気になります。

階段の踊り場から「居間の声」を聞き取ろうとします。

「教育熱心で・・・、情熱のあまり・・・」

という声が聞こえます。

「教育委員会に訴えると〇〇くんが・・・」

などとも聞こえます・・・。

やっぱり「魔法のことば」を言ってしまったのは失敗だったと感じました。

その時、父が帰ってきました。

踊り場にいたボクと玄関にたくさんある靴を見て、

「こいつ、また何かをやらかしたな」と察したようでした(笑)

ボクは階段をかけのぼり自分の部屋に逃げ込みました・・・。


しばらくすると、父がボクの名前を呼びました。

恐る恐る居間に行くと・・・・。

真剣な顔の先生方の中、父が優しい顔でボクを手招きしていました。

「どこを叩かれたんだ?見せてみろ」

という父に左頬を見せると、

「本当だ、先生の手の跡がついてますよ、ワハハハハ」

と笑いました。

その言葉に、先生たちも安心したみたいですし、ボクもホッとした瞬間。


ビシャッ!!

ボクの右頬に痛みが走り、鼻がツーーンとしました・・・。


腫れていない右頬を父のビンタが襲いました・・・。

「先生、これからもコイツが悪いことをしたら、遠慮なく、ぶん殴ってやってください」

父は、先生たちに頭を下げ、ボクの頭を持ってボクにも無理矢理に頭を下げさせました。


担任の先生は、涙目になっているボクに「大丈夫?」と聞きましたが、母の「これで左右のバランスが取れたね」という言葉に笑っていました・・。

PageTop

第37話 ビンタ

ビシャッ!!!

ボクの左頬に痛みが走り、鼻がツーーンとしました・・・。

先生は、ボクにビンタをしたのです。

それは、みんなの見ている前でした。

「な・・なにするんだよっ!」

言い返したら、もう1発ビンタされました・・・。

親父には何度もぶたれていたので、それ以上のセリフは出てきません・・(笑)

しかし、場所が悪かった・・。

避難訓練の最中だったため、クラス全員が見ていただけではなく、避難中の他の上級生たちも見ていました。

他の先生もそばにいました。


近くにいた男の先生が、すぐにボクを助け起こし、ボクを叩いた先生に何か言っています。

ボクの先生は若い女の先生でしたが、何か大きな声で叱っているようでした。

そして、ボクは余計なことをしてしまいます・・・。


覚えたての魔法のことばを言ってしまったのです。

「きょういくいいんかい」と・・・・。


その「魔法のことば」とてつもない力を持っていました。

また、ボクが魔法のことばを言った状況が、更に力を強大にしていたのです・・・・。


ただ、ボクにはそんな認識はありません。

確かに、ユタカくんが秘密にしたかったことを、大声で笑いものにしたのはボクです。

普段から親父にも叩かれていますし、悪いことをしたら叩かれるのが常です。

ボクが悪いのですからビンタされても仕方ありません。


家に帰ると、母親がボクの異変に気づきます。

そりゃ、左頬が真っ赤に腫れ上がってますから、気付くのも当然ですよね(笑)

「何かあったの?」

「悪いことをしたから、先生に叩かれた」

・・と事の顛末を話しました。

「まぁ、それじゃあ仕方ないわね」

今なら、相当な問題になりそうな事件ですが、当時の親はおおらかです。

しかし、母に「魔法のことば」のことは言いませんでした。

学校で「魔法のことば」を言ったときの、先生たちの雰囲気は尋常ではありませんでした。

ボクは更に何か悪いことをしてしまったような感じでした・・・。

それを親には言えなかったのです。

ボクが顛末を話し終わってすぐに、玄関に誰かがやってきました。

PageTop

第36話 避難訓練

その日は避難訓練でした。

ジリリリリと非常ベルが鳴ったら、机の下に身を隠し、先生の言葉で廊下に並び、校庭へ移動します。

そう言って、先生が避難訓練の方法を説明しています。

子供ながらにワクワクします(笑)

「廊下に並ぶときや、避難するときは、おしゃべりをしないで静かにすること」
先生が注意を続けます。

非常ベルはすぐには鳴らず、普通に勉強が始まりました。

しかし、勉強に集中できません・・・。

いつ、非常ベルが鳴るかワクワクドキドキしていました。

それは、ボクだけではなく、前の席に座っていたユタカくんも同じだったのでしょう。


ジリリリリリリ
けたたましくベルが鳴りました。

前の席のユタカくんがビクッと大きく動いたのを見ました。


机の下に身を隠し、その後、先生が「みなさん、しずかに廊下にならびましょう」と言いました。

ところが・・・。

ユタカくんが動きません・・・。


見ると、ユタカくんのズボンが濡れていました。

緊張とベルの音で「おもらし」をしてしまったみたいです。


みんなが教室を手で行く中、ボクは何も言わず、先生に手を振り合図しました。

先生もすぐに察しました。

「誰にも言っちゃダメよ」

とボクにくぎを刺しました。

「はい」と答えて、ボクは教室を出ました。

廊下には同級生たちが避難するため並んでいました。

他のクラスは校庭に移動しているのに、ボクたちのクラスは先生が教室から出てこないため逃げることができません。

後から教室を出てきたボクにみんなが聞きます。

「何かあったの?」

ボクは、この場をどのように答えようか一瞬悩みました・・・。

ここは、みんなの緊張をホグスことが優先だろうと考えた結果、明るく元気に報告することが一番だと思いました。

「ユタカが、オシッコもらしたぞぉ~!!」

ガラッと戸が開き、鬼のような形相の先生が出てきました・・・。

PageTop

第35話 教育委員会

ボクたちは、納得していませんでした。

危険な遊びをしていたという認識が無いのに、先生に叱られたからです。

確かに、周りから見たら「危険に見えた」かも知れませんが、ボクたちは十分に「安全」を確認していました。

もちろん、それは「子供の理屈」でして、十分に叱られる要素たっぷりなのですが、当時のボクたちは納得していなかったのです。

だいたい、コークス小屋に閉じ込められた時から、この先生は気に入りません。


納得していないのは、カズオくんも同じです。

カズオくんは頭が良く、小学1年生の一番最初の算数の時間で「かけ算」を全部言えたほどです(笑)

それだけではなく、当時流行っていた「走れコータロー」という歌の実況部分も早口で言えるほどです(爆)

ちなみに、ボクもカズオくんに負けじと、1学期には九九を全て覚えました。

「走れコータロー」は、登別温泉に行ったときにステージで披露しましたが、実況部分は言えませんでした・・・(笑)

話を戻します。


先生をなんとかヘコますことができないかと、カズオくんの家で相談を始めました。

カズオくんの家には、百科事典や手品の本などがたくさんあり、先生をヘコます相談より、二人で本を読むことが多かったかもしれません(笑)

ある日、カズオくんがニコニコと笑ってボクのところにやってきました。

「新しい発見だ!」

「なんでも、先生は"きょういくいいんかい"という言葉に弱いらしい」


ボクは教育委員会が何をするところなのかも知らないのですが、先生が弱い言葉を知ったことに大きな力を感じました。


いつか、また先生に叱られる時があったなら、「きょういくいいんかい」という魔法のことばを言おうと・・・。


その日は、すぐに訪れました。

PageTop

第34話 チャンバラ事件

入学して、まだ1ケ月も経っていない日のこと・・。

空の雲行きはドンヨリと悪く、今にも雨が降り出しそうです。

父の仕事は天気に左右されるらしく、朝から天気予報を見ていました。

天気予報では、午前中から雨だが夕方には止むと言っています。

父が、その予報を見て仕事に行くと、すぐにボクはチャンネルを「おはよう!こどもショー」に切り変えました。


登校時間となりました。

まだ、雨は降っていませんでしたが、小学1年生の多くは黄色の「雨合羽」を着て登校しています。

ボクといえば、まだ雨も降っていないのに、黄色の雨合羽など着る気にはなりません。

黄色の小さな「傘」を持っていきました。


教室の後ろにあった棚は、合羽で「まっ黄色」になりました。

合羽の子、合羽と傘の両方を持ってきた子、など様々でしたが、「傘だけ」持ってきたというのは、ボクとカズオ君だけでした。

カズオ君の家は、学校の向かい側ですから「傘」も必要ないくらいですが、ボクの家は20分は歩くところです。

まぁ、合羽を着ようが水たまりなどを見つけてはバシャバシャと足を踏み鳴らし歩くのですから、濡れるのに変わりありません。


まだ、授業なども無く、すぐに下校時間となります。

そのころには、雨も降ってきて、同級生たちは合羽を着て帰り支度を始めます。

ボクとカズオくんは「傘」だけですから身軽です。

二人で傘を振り回しているうちに、傘で「チャンバラ」を始めました・・・。

子供ながら、殺陣っぽく芝居かがっています。

打ち合わせしていませんが、カズオくんが右に動くのがわかると、左側に傘を振り下ろしたりしています。

二人は阿吽の呼吸で遊んでいるつもりですが・・・・。

ガラッ!

と戸が開き、そこには先生が立っていました・・・・。

「カサでケンカしてはダメでしょう!!」・・・とヒステリックに叫びました。

ボクたちはケンカをしていたわけではありませんが、芝居かがった演技力がリアルなケンカに見えたのかもしれません。

それから二人は椅子に座らせられ、ケンカの原因を聞かれたり、カサがいかに危険かなどなど・・を聞かされるハメに・・。


ボクとカズオくんが、先生の説教から解放されたころには、雨は止んでいました・・・。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。