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北小路 肉丸の自分史・・つまり「肉丸史」

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第33話 道具箱

隣の席のリカコちゃんはとっても大人しい子でした。

積極的なタイプでは無く、休み時間も一人で少女マンガを描いているタイプです。

でも、隣の席になったということで、ボクにとっては小学校生活で一番最初にお話をした子になります。


入学してすぐに「道具箱」というのが配られ、先生が

「それでは、道具箱の中に名前のシールが入っていますから、道具箱に貼ってください」

と言いました。

道具箱の中に、大きくボクの名前が書かれたシールが入っていました。

実は、当時のボクはシールを貼るなどという作業は苦手でした。

何が苦手って、裏の剥離紙を剥がすことができないのです。

人に噛みつくクセは無くなったものの、ストレスからか爪を噛むのがクセになっていました。

そのため、いつも「深爪状態」

そのため、剥離紙を剥がすことができないのです・・。

(今でも苦手・・笑)

「は~い、みなさん、できましたかぁ~?」
という先生の声に

「は~い」と返事する同級生。

その時、ボクはまだ四苦八苦しています・・・。

「では、次に道具箱の中に・・・が入ってますから、これにもお名前の・・・・」

いまだに道具箱に名前のシールを貼れないボクは先生の言葉も聞こえなくなります・・。


剥離紙を剥がすことに一生懸命なボクの視界に白い指が入ってきました。

隣のリカコちゃんです。

リカコちゃんは、ニッコリと笑って「はいっ」と言って剥離紙を剥がしたシールを渡してくれました。


「道具箱」というのは、名前シールをたくさん貼ることが多く、授業時間全てがシール貼りで終わりました。

ボクの道具箱の名前シールのほとんどはリカコちゃんが手伝ってくれたものです。

ボクはこういうときの「お礼」の仕方がわかりません・・・。

困ったことがあったら、男として(腕力で)助けてあげることが一番だと感じました。

大人しそうな性格ですから、男子からいじめられそうな気がしたのです。

そこで、「お礼の言葉」として・・・。

「俺のオンナになりな、そうすれば誰も手を出せないぜ」

と言ったのでした・・・・。

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第32話 ヨシミちゃん

ボクのいた1年2組は、1クラスに50人いました。

札幌郊外の学校ですが、周りが新興住宅地になり人口が一気に増えた場所です。

学校の整備も遅れていて、校区が広く、バスで通う児童もいたほどです。

席は、背の高さの順番に男子と女子が隣合わせになりました。

男子が2名多く、男子同士が隣り合わせになった子もいましたが、後ろから3番目に大きかったボクは、ギリギリで女子と隣り合わせになりました。

隣はリカコちゃんという女の子で、女子では一番背の大きな子です。

ペコちゃんとは違う感じで、とても大人しそうな女の子でした。

ちなみにボクは、女子で二番目に背の大きかったヨシミちゃんが好みのタイプです(笑)

ヨシミちゃんは、「天から二物を与えられた」タイプで、美人でありながら勉強もできる子でした。

普通、小学1年生ならば「可愛い」という表現はしても「美人」という表現はしません。

しかし、ヨシミちゃんは「美人」という表現がピッタリな子でした。

小学校高学年時になると、この「ボク」ですら、顔を見て話をできないほどになるのです。

当時は、まだそこまで「おませさん」ではありませんから、何かしらのイタズラを仕掛けて気を引くことが手一杯です。

ヨシミちゃんのお母さんとボクの母親は仲が良く、いろいろな情報交換がなされていました。

その中に「ヨシミちゃんの好きな男子」という情報がありました。


その情報を得た母は勿体ぶりながら、そしてニヤニヤしながらボクに思わせぶりに報告します。

「ヨシミちゃんなんだけど、好きな男子がいるみたいだよ~」

ボクにとっては、とても興味のある内容ですが、一応、冷静を装います・・。

「あっ、そぅ」

そっけない返事を聞いた母は追い打ちをかけます。

「ヨシミちゃんが好きな人の名前を書いた手紙があるんだけどなぁ~」

「ふ・・ふ~ん、そ・そうなの・・」

「見たい?」

「あ・・明日の、イタズラネタに使える・・から、見せて」

と言って、ボクは母から手紙(というかメモ書き)を奪い取ります。


「カズオ君は勉強ができるから好き」

「ワタル君はカッコイイから好き」


などと書かれていた次にボクの名前がありました。

「優しいから一番好き」と・・・。


頭も悪い、容姿も悪い、そんなボクでも「優しさ」があれば何とかなるのです。



あれから40年たちますが、今でも女性に優しくが私のモットーになっています(笑)

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第32話  用務員のおじさん

地下のコークス小屋は意外と明るく、4月ということもあって石炭も少なく広々としていました。

「勝手にしなさい!」

と声がして、重い鉄の扉が閉まる音がしましたが、別に気にしません・・(笑)

・・・どれほど時間が経ったでしょう。

「ドワ~ワン」とドアが開いた音がしました。

先生が根負けしたな・・と感じ、ボクは勝った気分になりました。

ボクはコークスを手に握りました。

別に投げつけようということではありません。

ただ、先生に抱きつくふりをして、先生の服を黒くしてやろうという思いです(笑)

しかし、階段を降りてきたのは先生ではありませんでした。

用務員のおじさんです。

学校見学をしていないボクですから、用務員さんという仕事も知りません。

男の、それもおじいさんが現れたのはちょっとびっくりしました。

「坊主、仕事の邪魔だ、よけろ」

無愛想に用務員のおじさんは言いました。

大人の男の人相手にはちょっとヒビリましたが、ボクにも意地があります。

「いやです! 先生がここに入れと言ったので、先生が許してくれるまで出ません!」
(自分で書いていても、本当に生意気な1年生です・・・)

用務員のおじさんもさすがに困ったようで

「先生から頼まれたんだ」と言いました。

「だったら、先に言えよな・・」

と用務員のおじさんに言い、階段を上りました。
(いや、本当に生意気な1年生です・・・)


入学してすぐですから、学校見学だけでその日は終了だったみたいで、教室には先生以外は誰もいませんでした。

先生は「反省しましたか?」などと聞いてきましたが、そんなに反省はしていません・・。

ただ、ここで「反省していない」などと言ったら、また面倒なことになりそうで・・。

「はーい」と明るく返事をしました。

明るく返事をするというのがボクの「反抗の意思」でもありました。

その心の中では、「泣きながら先生に抱き付き先生の服を石炭で黒くする作戦」が実行できなかったことを悔やんでいるのでした。

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第31話  コークス小屋

小学校に入学しました。

担任は若くてきれいな女の先生でした。

ちなみに、この先生は後に、私の長男が通った小学校の校長先生になります。

ただ、今や6才にして少年Cと言われる不良少年のボクですから、若い女の先生をちょっとバカにしていたかもしれません・・・。


入学して、2日目。

今日は校内探検です。

「みんな廊下に静かに並んでくださ~い」

と先生が言いました。


が・・、そんな言うことを聞くボクではありません・・(笑)

ゲラゲラと大声で笑いながら、廊下に出ました。


もしかすると、先生はボクの遍歴を知っていたのかもしれません・・。

入学2日目のピカピカな1年生のボクなのに、先制パンチを食らわせるかのようにヒステリックに怒鳴り付けました。

「どうして言うことを聞かないの!!!(怒)」

「言うことを聞かない子は、校内探検に連れていけません!」

「そんな子は、ここに閉じ込めてしまいますよ」


と言って、教室の隣にあったドアを開けました。


当時、学校の暖房は石炭(コークス)ストーブで、学校の地下に石炭貯蔵庫がありました。

そのドアは暗い地下の石炭貯蔵庫に通じる階段があったのです。


先生としては、暗い地下を見せたら、ボクがおとなしくなるだろうと思ったみたいです。

ただ、ボクはそんな大人の思惑になぜか敏感でした(笑)

「へ~い、わかりましたぁ」

と生意気に答え、そのドアから暗い地下室へ降りていきました・・・。

ボクとしては、円山の小学校を見学しているので、今更いつでも行ける「音楽室」などを見るより、普段見ることができない「地下室」を見る方が楽しいのです。

これには先生も困ったらしいです。

「ま・・まちなさい! 分かったから、戻ってきなさい!」

という先生の声を無視し、地下に降りて行ったのです・・・。

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第30話  少年C

「誰か大人を呼んできて!!」

一番出入り口側にいたボクに向かって叫び声が聞こえました。

ボクはすぐに走って、大家さんの家に飛び込みました。

「か・・かじ・・もえてる」

大家さんが確認のため表に出た頃には、納屋の方向から黒い煙が上がっていました。

すぐに消防に電話をしましたが、大家さんもあわてています。

「ば・・ばしょ?・・、〇〇幼稚園の近くで・・・」

などと説明していました。

すぐに多くの消防車が到着し消火活動も行われましたが、木造でワラが一杯の納屋は、あっという間に燃えて無くなってしまいました・・・。


問題は火事だけではありませんでした。

場所を説明するときに近所の幼稚園の名前を出したため、幼稚園が火事になったと思われたみたいです。

空には取材ヘリも飛び、テレビや新聞社が取材に来ていました。


翌日の新聞には、「子供の火遊び」という見出しで、火事の顛末が書かれていました。

そこには、ロウソクを持ってきたA君、火をつけたB君、とともにボクのことが書かれていました。

「すぐにC君(6)が知らせたが、火の回りが早く全焼した」と・・・。

6歳にして新聞にC君として名前が書かれました・・・。

犬がどうしたか、などと言うことは考える余裕もありませんでした。

納屋は父が建て替えましたが、農機具などは使えなくなりました。

A君もB君もD君も親にはかなり叱られたそうですが、C君(ボク)は叱られませんでした。

また大家さんもボクのことは叱りませんでした。

この辺りは急速に宅地化していましたから、田んぼをやめて畑作に専念するつもりだったとのことでした。
(後にその畑もボクが破壊するのだが・・・)

ただ、お巡りさんには怒られました・・。

警察の記録には「白バイ作戦」のことが残っていたみたいです。

「今回の事件も「記録」に残るから、大きくなって「犯罪者」になったら、この記録が出てくるよ!」

ウソか本当か分かりませんが、白バイ事件のことがバレているのですから、お巡りさんの言葉を信じるしかありません。

「犯罪者」の意味が何となくしか分からなかったのですが、この後、すぐに「大きくなって犯罪者にでもなったら・・」という言葉を聞くことになります。

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